東方アレンジ、各原曲につき1曲しか聴けなくなるとしたら何聴きましょうか……?というリスト。
曲を聴いてくれの宣伝がメインだけど、あわよくば「こっちのほうが良いぞ」とか「いいからこれ聴け」みたいなものをオススメしてもらおうという狙いがある。
一旦すぐに聴いてほしくて、ネット上で無料で聴けるものから選別している。原曲が至高なのは言うまでもなし。
随時追加予定。
個人的な殿堂入り3曲
この原曲のアレンジだと、多分これより上は出てこないんじゃなかろうか、を3曲。
ピュアヒューリーズ
寂香D/東方事変
このエントリを書こうと思ったきっかけの曲。
歌詞の全てが純狐、あまりにもデカダン文学。虚ろな目で水面を撫でていたかと思えば、サビに入った途端にこの世の全ての水分を干上がらせるかの如く湧き上がる破壊衝動という激情。「名乗る名も知らぬわ 裏切りども これが総行き止まりな私の修羅道」「神だろうと泣いたろう誤解だと」「ようこそ真逆さの空も我もおしまい 澄み疲れた」の部分ヤバすぎる。涙流して青筋浮かべて、それでいて狂ったようにケタケタ笑う純狐さんが見える。なんでこんな歌詞かけるんだ、意味わからん。
ここまで重苦しくても喉笛を掻き毟ることなく落ち着いて聴いていられるのは、暗すぎない曲調もそうだが、歌詞のあてはめ方の心地良さによるものが大きいと思う。「肺が蝋 溶かすほどの 熱さを」の部分とか口ずさんでると、気持ちよすぎて危うくバレットがピュアリーしそうになる。本当にすごいし、本当にタイトルの元ネタがわからない。
少女秘封倶楽部
市街[missing person]/シイナフユキ
少女秘封倶楽部のロックアレンジ。
爆音のドラムと、"開幕"と"終焉"を同時に感じさせる(んなことあんの?)鐘の音で強制的に鼓膜を起床させられ、そのまま音の圧に容赦なく押しつぶされ、結果的に普通にペシャンコになって死ぬ激ヤバ曲。ピアノとドラムとギターの3ピースで"終焉"を表現できたの、EGOiSTとこの人だけだろ。耳から摂取する終末百合、聴くアポカリプス。彼女達の物語に、自分なんて、そしてお前なんて全く付け入る隙など無いのだと感じる。なんで音楽聴くだけでそんな気分にならないといけないんだ、ヤバすぎる。
紅楼
赤完成/fjsmu
絵師としても活躍しているfjsmuさんのバンドアレンジ。何やらせても天才なんか?
ギターだかシンセだかわからん謎音に、空間を感じる落ち着いたギターが合流したかと思えば、急な爆音で全鼓膜ナイトメア。そしてサビでは強気なシンセストリングが希望とか高揚感をこれでもかと掻き立てたのち、またセッションにもどっていく。あの「儚さ.mp3」みたいな原曲から、こんな爆裂かっこいいシンセロックを生めるのはズルいとしか言いようがない。天はデカすぎる二物を与えてしまった、せめて屁が爆裂に臭くあってほしい。
ここからは好きなやつ。
無間の鐘
Berberis Japonica/シイナフユキ
無間の鐘のしっとり激しめ(?)アレンジ。
学名がタイトルの曲は良いと相場が決まっているのだけど、Berberis Japonicaはヒイラギナンテン、花言葉は「激情」。無間の鐘で激情……?この時点でもう取り返しがつかないのがほぼ確定してしまい、サムも訝しむ。遥か後方から這い寄ってくるような音に始まり、終止不穏な前半パートを終え、BPMが上がりきった後半パートに入ると、みちみちを耳界(視界の、耳版)の端に捉え、束の間の回想鈴虫パートを挟んだと思えば、いつの間にかもうなんか取り返しがつかない事態になっている。無間地獄ってそういうのじゃないだろ。
東の国の眠らない夜
東の国の眠らない夜/平茸
誰もが1回は聴いたであろう、東の国の眠らない夜のアレンジ。
シティポップを超えたシティファンクという感じで、タイトルに違わず、眠らないを超えて、夜を泳いでいきたい気分になる。原曲よりBPMは遅めだけども疾走感はしっかり残っていて、少しだけ明かりが残るデッカい幹線道路を、射命丸文がドライブしているようだ。飛べよ。この曲の真髄は全てが通り過ぎていった3:20〜だと思っていて、エッジの効いたギターと跳ねるようなスネアで目が覚める。いい夜だったね。
妖精燦々として
燦々と駆け抜けて/生パン
生パンだ!
タイトルに違わないチャカポコキラキラ疾走曲。メインパートはフルートみたいな、言ってしまえばチープにも聴こえてしまいそうな音だけど、これが何故か異様に似合っている、音選びがピカイチすぎる。チャカポコと所狭しと駆け回るスターの背中から、キラキラの光が糸を引いているような光景が思い浮かぶ。重力を忘れるくらい軽く楽しめる曲。
シュレディンガーの化猫
化猫/LSDとActivity(七夕)
実写MVなシュレディンガーの化猫のアレンジ。
左右に体を揺らすと心地いいBPM、跳ねるようなリズムと素朴な音、歌詞とリンクする実写MVのセンスと、全部がぜんぶ気持ち良い最高曲。イントロで星野源と間違えたか?と思うほど洗練されたインスト群で始まり、浅瀬でチャプチャプと遊ぶ女子大生2人組を盗み見て書いたとしか思えないほど、解像度が高く、そして美しい歌詞が流れてくる。「気まぐれな君から誘われるままに 道を決めたせいでこんなとこにいる」、迷惑そうな顔をしていながらもどこか楽しそうな女子大生の顔が思い浮かぶな、あ〜〜〜いい。あ〜〜〜〜〜京都に行きて〜〜〜〜〜。
アガルタの風
君という風/Pure Highball
自分の曲。舐めてんのか?
ちょっと悪いけどあまりにも歌詞が良すぎる、「退屈のまにまに 驚いていた合間に/白紙続きのダイアリー」の韻踏みヤバい。幻覚具合も収録タイトル遊びのハマり具合も韻の踏み方も満点だ。1曲通してオタクの随筆になってもいるし、彼女らの心象風景にもなっている、天才かな。音はミックスはまだまだ上を目指せるような気もするけど、それを補って余りある作詞とアレンジメントだと思います。
Bad Apple!!
Bad Apple!! feat.nomico/Alstromeria Records
説明不要枠。
説明不要枠なのだけれど、この曲を避けて通るのは無理があるし、避けようとしたら影絵の方から追いかけてくる。原曲のBad Apple!!を聴くと、あら意外と元のフレーズ残ってない気がするわねとは思いつつ、ここまで耳にこびりつくポップスとして成立させているのが本当にすごい、音カッコよすぎ。なんというか、ニコニコの象徴、影絵の曲、東方知らない人でも知ってるやつ、みたいなラベルが強すぎて、曲そのものの良さを見落としがちになるけど、やっぱりめちゃくちゃに良いなとなる。カラオケに入ってくれて本当にありがとう。
以上、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


























