2/4(火)から2/6(木)まで、近畿地方の史跡、霊場、聖地巡りをしてきました。
前後編の後編です。前編では京都にいたはずでは?
大神神社
実は今回の旅で一番行きたかった場所だったり。
大神(おおみわ)神社は奈良に鎮座していて、日本最古と名高い神社です。大神という名前は三輪山を御神体としていることに由来しています。三輪山は、古来より神の鎮座する霊験あらたかな地とされ、霊力容量の小さい人間が立ち入れば、たちまちそのすぴりちゅあるぱわ~に中てられて体の内側から爆発四散すると言われています。
さて、最寄りの駅は三輪駅なのですが、色々としくじって桜井駅からのスタートになりました。
ドチャクソに曇っててつらかったです。登山中に雨とか降ってきたらどうしよう。
大鳥居。天気悪いのはしょうがないにしても、もうちょっとスケール感のわかりやすい写真を撮りたかった。
大鳥居を越え、仲見世と呼ぶには少し力不足の店が立ち並ぶ参道をずんずん歩きます。この写真を撮った9時半の時点でけっこうな量のお年寄りと猫が湧いていました。歩くこと10分ほどで
見るからに神域へと通ずる鳥居。吸い込まれるように年寄りが入っていきます。
ちなみにこの扁額なのですが、何て書いてあるのかわかりません。第一の候補としては「三輪吸神」でしょうか。
薄暗く感じる参道を歩いていきます。曇りだったからというのもありますが、参道にかぶさる様に茂る植物が一番の要因だと思います。
拝殿デデン。本殿を設けずに拝殿越しに御神体である三輪山を拝む特殊仕様。拝殿と三輪山の間に三つ鳥居というものがあるらしいのですが、禁足地であるため見ることは出来ませんでした。
お参りを終えてメンタルを落ち着け、巫女さんが配っていた甘酒(甘すぎて糖尿になるかと思った)でエネルギーを補給し、御朱印をいただいた後、挟井神社へと向かいます。挟井神社はお大神神社の摂社として境内にあり、三輪山登拝の入り口です。
祈祷殿の横、挟井神社へと続く「くすり道」。なんでこの名前がついてたかはちゃんと調べたんですが特に覚えてないということは多分忘れてもいいような内容だったんだと思います。
晴れてきたような気がする。
挟井神社、かなり山奥。
この写真は「挟井神社ランドスケープ描くならここの風景切り取るかな」って感じで撮ったやつです。センス満点。
挟井神社に到着すると、私の他に30代くらいの夫婦とジジババがいて、こんな平日の昼間にわざわざ登山くるやつおる?ってなりました。もしかしたらジジババは参拝には来たけど登山はしに来てなかったのかも。
三輪山登拝のためには、挟井神社でのお参りを済ませ、社務所での申込をして、マジックアイテムの襷を授からなければなりません。また、初めて入山する人は登拝する上での禁止事項等の説明を聞きます。特に飲食と撮影はダメよと口酸っぱく言われます。しないよ。
脇の大幣でセルフお祓いを行い、神妙な気持ちで三輪山へと足を踏み入れます。対戦よろしくお願いします。
三輪山を登りました。2時間15分かかりました。 pic.twitter.com/ka7Zdsm4Jq
— 篠田 (@shino_SSD) 2020年2月6日
工事完了です。自分の灰色の健脚をもってしても2時間15分かかったので登るときはそれなりの準備をしていきましょう。登山中は対面から白装束に裸足の女性が降りてきて心臓がマジで止まりかけたこと、大声のジジババ集団とすれ違って殺意が湧いたこと、山頂に到着するなり雪が降ってきて驚いたこと等を除けば心穏やかでした。今は人も少ないですし、心洗われたい方は行ってみてはいかがでしょう。
桧原神社
正式には檜原神社と書き、「ひばらじんじゃ」と読みます。大神神社の摂社であります、是非寄ってみましょう。
桧原神社は、日本各地に存在する「元伊勢」の1つです。元伊勢とは、伊勢神宮が三重県伊勢市に位置するまでに祀られた地を指す言葉で、天橋立の籠神社が特に有名でしょうか。めっちゃいいとこでした。
道中に見かけた神武天皇の何か。
つきました。なんか入る前から雰囲気が違うというか、到着した瞬間に風がやんだので巡り合わせを感じました。
こちらは社殿自体が無く、三つ鳥居から後ろの三輪山を拝む形式をとっています。三輪山を後ろに、というよりは三輪山に囲まれているような感じなので、大神神社よりも「神の胎内にいる感」が強かった気がします。個人的には出雲の御井神社と並ぶくらいお気に入りの神社になりました。また機会があれば訪れたいです。
箸墓古墳
例のごとく行脚で次の目的地へ向かうがてら、箸墓古墳というところに寄りました。奈良は適当に歩けば史跡にぶち当たるのでいいですね。
箸墓古墳は全長278mのクソでかい前方後円墳です。周りの濠は箸中大池と呼ばれ、日本ため池百選(なにそれ?)に選定されているそうです。濠をぶらぶら周回しました。
なんかデカい山が祀られてんなーって思ったらぜんぶ古墳でビックリしました。鳥居はあるくせに中は入れないのなんなんだ。
石上神宮
いそのかみじんぐうと読みます。伊勢神宮と肩を並べるくらい歴史のある神社です。日本書紀に神宮との表記があるのは伊勢神宮とココと出雲大神宮(現在の出雲大社)だけなんだとか。
地図で見るとわかると思うんですが隣に外苑公園というのがありまして、鳥居をくぐる前に見ておくかと寄ってみたところ、
ちょっと笑ってしまうくらいにボカボカに荒れ果てていたのであまりオススメしません。
デカい鳥居をくぐります。茶色い鳥居ってあんま見た事ないですね。
扁額にある通り、ここは物部布都ちゃんの元ネタ、布都御魂(ふつのみたま)大神を祀っている神社です。大神と言っていますが、御神体としては剣なんだとか。あとなんかシャーマンキングに登場したらしいです。
境内に入って少し歩くと
?
けっこうな数のニワトリがいてビックリしました。後から調べてわかったんですが、普段は放し飼いにされてるそうな。この日は神社に到着したのがけっこう遅い時間だったために小屋に入れられてたみたい。
国宝指定の拝殿。今はモチロン禁足地となっている拝殿後方の一帯では古代の勾玉、剣などの様々なものが出土しているらしいです。
この写真毎回とってる気がするな。というか人がマジで1人もいなかったので完璧な写真が撮れてしまった。
石上神宮のお参りを終えた後は天理教の本部を眺めたりしながら帰りました。なんかあそこ一帯って相当に排他的な感じするんですが実際のところどうなんでしょう。メインストリート的なとこ歩いてる時におばさま方からめっちゃ見られてた気するし。
とまぁそんなこんなで今回の近畿独り旅はこれで終了です。次に近畿に来るときはまた京都秘封ランドスケープ、法隆寺で生誕祭したいですね。
今日の目的地はとりあえず全部回った pic.twitter.com/FACXDGMygw
— 篠田 (@shino_SSD) 2020年2月6日
お疲れ様でした。